2024年3月29日に東京でも桜の開花が宣言され、日本にも穏やかな春が訪れました。
『開花予想図』や『桜前線』と呼ばれるような桜の開花予報図を、ニュースでもよく見かけますよね。
今回はそんな桜の開花前線がどれくらいの速度で北上しているか計算してみました!!
そもそも桜の開花宣言ってどうやって決めているの?
そもそも桜の開花宣言ってどうやって決めているのでしょうか?
開花宣言の前にSNSで桜の写真を挙げている人もちらほらいるような・・・?
開花宣言の際に基準になるのは各地の気象台が観測する『標本木』と呼ばれるものです。
各都道府県ごとに『これが標本木です!!』というものを決めていますが、北海道のような広いところや、沖縄などの離島が多い地域は各地に標本木があります。
その標本木を職員が目視で観測し、5~6輪以上の花が咲いたら開花とするそうです。
各地気象台の標本木は敷地内にあるものから、近隣の施設にあるものと様々です。
川嶋印刷が本社を置く岩手県では、盛岡地方気象台構内のさくらを標本木としていますが、東京では1966年から靖国神社のさくらを標本木としています。
出典:気象庁ホームページ 「さくらの開花日と満開日」(https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura2012.pdf)
桜前線の速さを求めてみる
それでは実際に開花前線の速さを求めてみましょう!
今回は、太平洋側と日本海側に分けて計測をしてみようと思います。
使用するデータは気象庁が発表している『さくらの開花日(2021年~2023年)』から、2023年の①東京、②盛岡、③新潟、④秋田の4都市の開花日を参考にしました。
また東京→盛岡間の直線距離(約462km)、新潟→秋田間の直線距離(約223km)を用いて開花前線が北上する速度の計算をしていきます。
出典:気象庁ホームページ 「 さくらの開花日(2021年~2023年) 」
(https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura003_07.html)
① 太平洋側 ( 東京→盛岡 間 )
気象庁の2023年の桜の開花データを参照すると、太平洋側は東京:3月14日、盛岡4月3日となり、差をとると20日間となります。
これと東京→盛岡間の直線距離である約462kmを用いて計算すると、桜前線の北上する速さは時速0.96km程度だそうです。
② 日本海側 ( 新潟→秋田 間 )
同じく日本海側を調べてみると、2023年の開花日は新潟:3月27日、秋田:4月4日となり、差をとると8日間。
これと新潟→秋田間の直線距離である約223kmを用いて計算すると、桜前線の北上する速さは時速1.16km程度だそうです。
桜前線の速さを何かに例えてみる
両方とも大体時速1km前後の結果になりましたね。『か~なり遅いなぁ・・・。』という感想です。
では実際には、時速1kmとはどれくらいなのでしょうか?
ニューヨーク大学の研究によると、赤ちゃんのハイハイが大体時速1km前後だそうです。
また、リクガメの陸上における移動速度のギネス記録も時速1km程度だそうです。
それくらいゆっくりと日本に春が訪れているということでですね!!
赤ちゃんがゆっくり春を運んできてくれていると思うと少しほっこりするような気がしますね。
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