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分ければ資源、混ぜればごみ
「分ければ資源、混ぜればごみ」という有名な標語があります。
「ペットボトルのキャップはこっち、ラベルはあっち、本体はすすいでそっち」など、普段の生活で何気なく行っているごみの分別ですが、結構というかかなり手間ですよね。
でも、なぜそこまで分別するのか、分別する意味や意義までわかってやっている人はそう多くはないと思います。
今日一日一切のごみを出さなかった!そんな人はいないと思います。私たちは毎日何かの形で ごみ を出し、 ごみ に関わっています。
そこで、 ごみ の素朴な疑問を調査するべく、今回は盛岡市リサイクルセンターにご協力いただき、ごみの行方を追いかけ、私たちに出来る注意点も紹介していきたいと思います。
盛岡地域ではごみを大きく分けると①可燃②不燃③資源の3種類に分類されます。
盛岡市リサイクルセンターでは主に不燃ごみと資源ごみを取り扱っていますので、今回は②不燃と③資源に迫ってみました。
不燃ごみの行方は多岐にわたる!?
不燃ごみとは、陶器・ガラス、金属類、プラスチックなどのことを言います。こちらでは家具、自転車、マットレスなどの粗大ごみの処理も行っています。
搬入されたごみはまず人の手が入ります。危険物が混入していた場合はここで取り除いていきます。また磁石にくっつかないアルミなどの金属、銅線は破砕機に投入せず人の手によって取り除きます。ごみを増やさずリサイクル率が上がるように可能な限り細かく分別していきます。
搬入されたごみは破砕機で細かく砕き、
①磁石にくっつく金属類の磁性物
②破砕可燃物
③破砕不燃物
の3種類に機械によって選別されます。
砕かれたごみは磁石で鉄類を回収(磁性物)し、残ったものの中でペットボトルのキャップくらいの大きさの穴を通らないような大きいものが破砕可燃物になります。 ペットボトルのキャップくらいの大きさの穴を通るものが破砕不燃物となります。
磁性物は売却、破砕可燃物は焼却、破砕不燃物は埋立てされます。
可能な限りリサイクルできるものを取り出し、残りのどうしても処理せざるを得ないものが不燃ごみとなります。
破砕不燃物はペットボトルの口を通るくらいまで細かく破砕されたあと、埋め立てられます。
最終処分場である埋立地は盛岡市リサイクルセンターの敷地内にあり、現在は3区画目の埋立地を使っています。この最終処分場には破砕不燃物の他に、ごみを燃やした後に出る焼却灰も埋め立てられています。
埋め立て地は地盤も柔らかくメタンガスなども出ることから、建物等を建てることはできず埋立が終わった箇所は、雨水の流入の防ぐシートや覆土をして保存されています。
この施設には浸出水処理施設もあり、 焼却灰や破砕不燃物を埋め立てているところに雨が降っても不純物を取り除く処理をしてから近くの沢に放流していて、月に1度水質検査も行い周りの環境にも影響を与えていないか調べているそうです。
現在の埋め立て地は令和18年には写真を撮影した地点と同じ高さまで埋立てされる予想だそうです。リサイクルという言葉が世の中に浸透し始めてからごみの埋め立て量はかなり減ったそうですが、埋立処分場にも限りはあり、いつかは満杯になります。より長く埋立地を使用するためはごみを増やさない努力がとても大切です。
盛岡地域では埋め立てる方法を取っていますが、自治体によっては薬品や火力で溶かす方法を取る自治体もあるようです。ただしコストもかかるようです。
私たちの捨て方次第で『資源』にも『ごみ』にもなる資源ごみ
盛岡市リサイクルセンターでは資源ごみを選別し、リサイクル業者に引き渡すまでの中間分別を行っています。ここでいう資源ごみは主に「ビン」「缶」「ペットボトル」です。
集められた資源ごみはコンベアーに流されます。ビン・缶・ペットボトル、それぞれのコンベアーのライン上でやはり人の手で分別していきます。
例えばペットボトルでは、ラベルが剝がされているか、飲み残しが入っていないか、キャップがついていないかを人の手によって確認していきます。
袋に入った資源ごみを開封、ペットボトルのラベルが貼っているものはカッターではがします。その際、キャップも取り出し、飲み残しも丁寧に捨てていきます。
例えば、タバコの吸い殻が入った缶や洗わずに油汚れの残ったペットボトル(ドレッシングやタレの容器)はどうするのか?という疑問。こちらは資源として扱えず、やむなく不燃ごみとして処理するそうです。
選別された缶、ペットボトルはプレスされ、ビンは色ごとに分けられます。
選別された資源ごみはリサイクル業者に引き取ってもらうことで、リサイクルされます。
△注意△
取材は気温も低い春先だったのですが、夏場の飲み残しは悪臭の原因ともなるようです。
ついついそのまま残ったものも捨ててしまうのかもしれませんが大量にある飲み残しなどはかなり処分にこまるそう。「資源ごみ」はリサイクルしてこそ資源。中をすすいでからごみに出してください。
いかがでしたか。
回収された不燃ごみが、施設スタッフの手作業で分別作業がされているとは驚きだったのではないでしょうか?私たちが、正しくごみ分別をすることで、施設スタッフの作業は簡略化できます。また、施設内の作業が簡略化できるだけではなく、ごみ処理費を安く抑え、適切なリサイクルにより循環型社会の実現を目指しています。
ごみ処理費は、私たちの税金で支払われています。そのため、税金の負担を抑えるためにも、正しくごみ分別を行いましょう。
ごみの分別は環境のためだけではなく、他ならない自分たちのためでもあります。
自治体のルールを守り、ごみの分別を心掛けましょう!!
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