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【なぜこの言葉からこの意味が出るの?】
日本と世界のちょっと変わった『ことわざ』

2024.12.21

私たちの身の回りにたくさんあって、誰でも気軽に使っている「ことわざ」。

昔から人々の間で言い伝えられてきた生きるための知恵であり、人生の道しるべのような言葉で、日本のみならず世界中にたくさん存在します。

今回はその中でも、思わず笑ってしまうようなものや意味がよくわからない、日本と世界の「ちょっと変わったことわざ」を集めてみました。

  1. はじめに
  2. ちょっと変わったことわざ【日本編】
    ・商いは牛の涎(よだれ)
    ・海賊が山賊の罪をあげる
    ・尻が来る
    ・牛に乗って牛を尋ねる

  3. ちょっと変わったことわざ【海外編】
    ・経を読み終わったら和尚を殴る (中国)
    ・仲間と酒を飲まない者は泥棒かスパイ (イタリア)
    ・私にとってはソーセージです (ドイツ)
    ・下手な踊りはピーのせい太鼓のせい (タイ)

はじめに

ことわざは「言(こと)+業(わざ)」と言う言葉から成り立っているとされています。

漢字では「ごんべんに彦(諺)」。ごんべんは「言葉」を表し、「彦」という文字は「優れている」または「化粧をする」というを意味を持ちます。人生を美しく彩る教訓や戒めを含んだ優れた言葉、それが「ことわざ」とされています。

日本でことわざが生まれた背景は、農業・漁業・商業などの知識や知恵を、親から子へ、親方から弟子と伝える際に、覚えやすく・伝えやすいように短く、また印象に残るよう工夫をしてまとめた言葉を創ったとされています。

また日本は世界一ことわざが多い国と言われており、約5〜6万ほどあるとされています。

ちなみに日本で最も古いことわざは、聖徳太子が制定した憲法十七条の第一条に出てくる「和を以って貴しとなす」だと言われています。

また世界最古のことわざは、紀元前2000年ごろにメソポタミアのシュメール人がクサビ型文字で粘土板に残したものとされています。

 

 

ちょっと変わったことわざ【日本編】

① 商いは牛の涎(よだれ)

牛の口から垂れる大量のヨダレで商売のコツを表現した言葉です。

牛の「反芻(はんすう)」に引っ掛け、商売は細く長くコツコツと続ける事が大事だという意味です。

② 海賊が山賊の罪をあげる

「罪をあげる」は非難をする事で、自分の悪行を棚に上げて相手の悪行を非難するという例えです。

同類であっても利害が一致しない者は敵対するという事を表した言葉です。

③ 尻が来る

「尻」は体の一部分以外に「後ろ」や「末端」などの意味があります。

責任を負わされたり苦情を持ち込まれるなどといった、「最後に他人の尻拭いをさせられる」事を表しています。

④ 牛に乗って牛を尋ねる

探していた物が実はすぐ目の前にあったり、親のありがたみに気づかなかったり…。

求めるものが近くにあるのにそれ気づかずわざわざ遠くまで探しに出かけるという、無駄なことをしている例えです。

…以上、日本編でした。

日本のことわざは、日本語ならではの巧みな言い回しで表現しているものが多い感じがします。

一方、海外に目を向けてみると、国によってこれまた斬新な言葉が盛りだくさん!

いやはや世界は広い…。続いて海外編です。

 

 

ちょっと変わったことわざ【海外編】

① 経を読み終わったら和尚を殴る (中国)

人に頼むだけ頼んで、目的を達したら恩義を忘れてしまう事。

ちなみに中国では、支えてくれる人への感謝を忘れるなという意味の「受けた恩は岩に刻め」という格言もあるようです。

② 仲間と酒を飲まない者は泥棒かスパイ (イタリア)

仲間でお酒を飲んで楽しんでいる中で酒を飲まずシラフでいる者は、裏心があるに違いないという意味。

楽しくお喋りすることが大好きで、お酒は家族や友人たちと賑やかに楽しく飲むという習慣が一般的なイタリアならではのことわざです。

③ 私にとってはソーセージです (ドイツ)

自分にとってはどうでもいい事ですという意味。

どこでも簡単に手に入るソーセージは、ドイツでは全然ありがたみがないものなんだとか。

④ 下手な踊りはピーのせい太鼓のせい (タイ)

自分の失敗の原因を、全く関係のない人や物のせいにすること。

ピーというのはタイの笛のことで「自分の踊りが下手に見えるのは演奏が悪いからだ」と言いがかりをつける様子を表しています。

いかがでしたか?今や「ことわざ」は書籍やWEBなどさまざまなメディアで数多く取り上げられています。

座右の銘にしたくなるような心に響くものや、今回取り上げたようなちょっと変わった摩訶不思議なものまで、調べれば調べるほど実に面白く、思わず吹き出したり、感銘を受けたり、まさに「言葉のわざ」を実感するものだらけです。

またどこの国のことわざも、それぞれの風土に根付いた文化や考え方と密接に関係している事が特徴であり、さながら世界中の先人たちが遺した文化遺産のようです。

今回はほんの一部だけのご紹介でしたがもっと知りたいという方は、山ほどあることわざの世界を、もっと覗いてみてはいかがでしょうか。

きっと「目から鱗が落ちる」ような発見や出会いが待っている事でしょう!

 

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