2023年も残り1ヵ月半となり、我々印刷会社ではありがたいことに来年のカレンダーのご相談も増えてきています。
そのカレンダーをよく見ると「大安」「先勝」などと記載されているものもあります。
これらは総称して「六輝」(六曜)と言われています。
大安はいい日なのは何となくわかりますが、他がどのような意味を持つのか疑問に思ったこともあるかと思います。
今回はその「六輝」について迫っていきます。
「六輝」(六曜)とは
六輝は六曜の別名です。六曜と「七曜」(日、月、火、水、木、金、土)を区別するため後につくられました。
「六輝」の元となる「六曜」とは、日の吉兆を判断する考え方の一種です。
日にちに「星」を意味する6つの「曜」をあてはめて吉凶を判断します。
具体的には、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つです。
六曜は中国で時間を区切るものとして使われていました。太陽が昇ってから陽が落ちるまでを3つ、夜に入ってから日が昇るまでを3つというように、1日を6つに区切り六曜を当てはめたのです。日本には鎌倉時代末期~室町時代に伝わってきたとされており、当初は現在の曜日のように使われていたと言われています。その後江戸時代の終わり頃から現在のように日の吉凶を占うものへと変化しました。ただしその吉凶の根拠は不明です。
現在私たちが使用する「七曜」ですが、元々古代バビロニアの1週間7日制から始まったと言われており、各曜日は古代ローマによって作られました。
日本へは空海が9世紀初めに唐から持ち帰ったと言われています。
その後は各所で使われていたようですが、実際に日本人の生活の中に普及したのは明治初頭の太陽暦導入以降で、
明治9年(1876年)週休制が導入され、日曜日を休日と制定されたことで日本人の生活の中に「七曜」が定着していったようです。
日本国内では明治初期まで「六輝」(六曜)と「七曜」の考え方が混在していたようですね。
「六輝」(六曜)の種類と意味
先勝(せんしょう/さきがち)
先勝は「先んずればすなわち勝つ」という意味を持ち、できる限り先回りして動いた方が良いとされる日です。
訴訟事に勝ちやすいと言われています。
友引(ともびき)
もともとは勝負事が引き分けになる日とされていました。
意味が転じ「友を引き寄せる」として幸せのお裾分けに適した日と考えられるようになり、大安の次に結婚式に適する日と言われています。反対に葬儀の際は「友を引く」ことから避けられる傾向があります。
先負(せんぷ/さきまけ)
「先んずればすなわち負ける」日とされています。
争い事には向かない日とされ、「何事も先に急いではいけない」とされる日です。
仏滅(ぶつめつ)
「仏が滅するような」大凶日とされています。
一方で、仏滅は「物滅」につながることから、物事の終わりと始まりの日とも解釈されます。
「滅びることは新たなスタートに結びつく」など前向きな解釈も存在します。
大安(たいあん/だいあん)
「大いに安し」の意味を持ち、六曜の中で最も縁起の良い日とされています。
1日通して吉です。お祝い事や願い事をするにも適した日と言われており、結婚式や結納が行われることが多いでしょう。
赤口(しゃっこう/せきぐち)
「赤口」とは、「六曜」の中で「仏滅」の次に縁起が悪い日です。そのため、お祝い事には向かない日であるとされています。
この日は、陰陽道の「赤舌神(しゃくぜつしん)」という恐ろしい鬼神が支配する日とされます。
この鬼神は人々を悩ませ、惑わせるため、何事にも支障が出やすい日、新しいことを始めるのに向かない日といわれていいます。
「六輝」を気にしたい行事
各行事でNGな日と表現しましたが、必ずNGではありません。
例えば結婚式でいうと仏滅の結婚式を避ける人がいるため、結婚式の予約をしやすい日とも言えます。
現代では、仏滅だということを気にせず結婚式を挙げるカップルも少なくないようです。
葬儀を執り行う日を決める際は、風習として友引の日を避ける傾向にあります。
しかし、六輝(六曜)はもともと中国で生まれた思想で、その日の吉凶を占うために定められているため、
実際には仏教、神道、キリスト教では六輝(六曜)との関わりは無いようです。
いかがでしたでしょうか。
何をするにも良しとされる大安、行事には敬遠されがちな仏滅と赤口。
人生の節目となる行事を考える上で1つの判断材料となるかもしれませんね。
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